|
スマートハウスというと、すでに太陽光発電やHEMSなどのシステムが完備された新築住宅をイメージする人が多いと思いますが、すでに持ち家に住んでいるに人の中にも当然スマートハウスの便利な生活に興味を持つ人は多くいます。とはいえ、簡単に家を買い替えるというわけにもいきませんから、そういった場合にはすでに住んでいる家をスマートハウス化したいという需要が増えてきているのです。
太陽光発電を付けたり、断熱効果の高い壁に変えたりといったリフォームの方法もあり、そうすることで確かに光熱費の削減は期待できますが、それではスマートハウスになったとはいえません。スマートハウスとはIT制御によって住む人の快適性を高めた住宅のことですから、太陽光発電を付けてもそれをIT制御するHEMSを設置しなければスマートハウスになったとは言えないのです。通常、HEMSは太陽光発電やエネファームなどの発電状態や、電気やガスなどのエネルギーの使用状態をリアルタイムで表示して省エネ効果を高めるという役割があります。エネルギーを制御するスマートハウスにするためには、必ずしも太陽光発電を付ける必要があるわけではありませんが、少なくとも現在の電気やガスの使用を一括で管理するシステムを導入することは必要でしょう。そのためには、やはり配線などの大きな工事が必要となりますし、省エネ効果を期待してスマートハウスにするのならば壁などの断熱効果も高めて冷暖房効率を改善し、太陽光発電など自家発電システムも導入したいところです。そうなると、やはり家の大部分の改修が必要になりますから、ちょっとしたリフォームというよりはリノベーションといったほうがいいかもしれません。
近年の原発問題や計画停電など、従来当たり前のように思われていたエネルギー供給に不安を覚える人が増えていることから、スマートハウス化を望む人は急激に増えつつあります。リフォームやリノベーションなどを行うことで、中古住宅や現住している住宅をスマート化することは十分に可能ですから、興味がある人は一度専門の業者に相談してみてもいいでしょう。住友林業のスマートリフォレストやミサワホームのECO SMART REFORMなど、中古住宅をターゲットとしたリフォームプランを展開する住宅メーカーも増えてきています。
| 