スマートハウスのメリットはいくつかありますが、消費者にとってはなんといっても光熱費の削減がメインではないでしょうか。スマートハウスが必ずしも太陽光発電やオール電化の設備を備えているわけではありませんが、それでも使用電力をモニターなどで目に見えるようにすることで節電効果は見込めますし、対応する家電などをスマートフォンや専用モニターから操作することもできます。そうすることによって、無駄な電力使用を抑えることができ、光熱費の削減につながるのです。生まれた時から電気のある生活に慣れている子供たちに電気の大切さや節電などを感じさせるのは実はとても難しいのですが、使用電力や電気代がわかりやすく表示されるモニターは、エコや節約を教える良いチャンスになります。
また、経済的なメリット以外にも、生活の利便性を向上するというメリットもあります。電気の消し忘れがないかを部屋を巡ることなく一目で確認できたり、子どもが帰ってきているかを出先から確認できる機能がついているものもあります。家に帰りつく前にエアコンの電源を入れて快適な室温にしておけば、家に帰ってすぐに心地よい部屋過ごすことも可能です。家中の電気製品をリビングに居ながら快適に操作するといった、まるで未来都市のような生活が現実になりつつあるのです。
さらにECOの観点からもスマートハウスはメリットがあると考えられます。使用電力を効率化することによって電力消費を抑えるスマートハウスは、ECOの効果も高く、そのために国からの補助が受けられる場合もあります。原発問題などで電気が不足しがちな現在は特にスマートハウスの注目度も高まりつつあると言えるでしょう。また、スマートハウスを導入している家は太陽光発電などを行っている場合も多く、必要な電力をほとんど自家発電で賄える家庭も少なくありませんし、余った電力は電力会社に買い取ってもらえます。CO2を排出せず、放射能などのリスクもない太陽光発電は完全にクリーンなエネルギーです。スマートハウスは環境に優しい住宅としても今後さらにニーズが高まっていくのではないでしょうか。
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