スマートハウスのすすめ

エネルギーを作るスマートハウス

スマートハウスが必ずしも発電の機能を持っているわけではありませんが、最近話題になるスマートハウスの多くが太陽光発電による発電機能を備えていることは確かです。屋根に設置した太陽光パネルに日光を受けることで電気を作りだし、自宅で使う電力の一部として使用したり、余剰分を電力会社に販売したりすることができます。この発電システムや使用と売電のバランスをIT制御することが、スマートハウスと呼ばれる所以なのです。

スマートハウスが太陽光発電と一緒になって、一気に普及を始めたのは、節電を求める世の中の流れと、太陽光発電に関する技術の向上、オール電化の普及などが要因として考えられます。使っていない部屋の電気を消す、冷蔵庫に物を詰め込み過ぎないなどの一般的な節電法は有名ですし、家電メーカー各社はで電力消費をできるだけ抑えることで「節電」や「ECO」を売りにした商品を次々と開発しています。こうした努力である程度の節電はできるのですが、もっと効率よく節電するために注目されているのがスマートハウスです。太陽光発電システムで自ら作り出した電力を、どの時間帯は自宅で使うのかということや、最も効率よく買電と売電が行なえるように常に計算や判断を行うことによって、節電効果を高めることができます。最近では電池に関する技術が向上することによって、作った電気を溜めておいて高く売れるときに売るということまでできるようになりました。東日本大震災による福島第一原発の事故を受けて、全国的に原発反対の機運が高まっていることもあり、環境に優しい太陽光発電は現在注目の発電になります。スマートハウスが家庭内の電力使用を抑制し、少しでも多くの電気を電力会社に売るということで電力不足の解消にもつながります。もちろん1軒の家が売る電力は全体の需要から考えれば微々たるものですが、その家が使う電力を電力会社が供給しなくてよいとなると、節電機能はかなり高いと言えるのではないでしょうか。

 

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