スマートハウスという言葉を耳にすることが多くなりました。なんとなく先進的な響きを持つスマートハウスですが、具体的にはどのような住宅を指すのかよくわからないという人も多いようです。実際のところ、スマートハウスとはいったい何なのでしょうか?
昔、映画や小説などで「テレビをつけてほしい」「食事を温めてほしい」「朝は何時に起こして身支度を手伝ってほしい」などといった要望を自宅のコンピュータに指示して、家そのものが自分の手足となって働いてくれるようなシーンを目にしたことはないでしょうか。それがまぎれもなくスマートハウスです。もちろん実際にはそんな曖昧な指示で動くわけではありませんが、住宅としてのイメージは間違っていないでしょう。ITによって家のエネルギー使用や家電製品などを制御して、便利な生活に役立てるのがスマートハウスの定義です。ただし、現在主流となっているスマートハウスは、エネルギーの利用という面に特化したものが多く、太陽光発電やエネファームなどで作りだしたエネルギーがどのように使われているかなどをモニターでチェックしたり、発電した電力を効率よく電力会社に売ったり買ったりするように制御したりするのが一般的です。もちろん導入費用はかかりますが、一般の住宅に比べると格段に光熱費が安く、停電しても電気が使えるなどのメリットがあります。連動して使える家電製品を購入すれば、HEMSやスマートフォンなどから家電製品の操作を行うこともできるため、まさに未来の生活が現実のものになるのです。もちろんECOの観点からも太陽光発電などのクリーンなエネルギーを利用するため、CO2削減に役立つなどのメリットもあります。現在どんどん増えつつあるスマートハウスは、技術的にも飛躍的に進歩を遂げており、今後ますます便利になって普及することが予想されます。これから住宅購入などを検討する場合には、スマートハウスにするという選択肢も検討するのがおすすめです。
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